「夏休み中に25m泳げるようになってほしい」
「今は10mくらいしか泳げないけど、夏休みだけで25mまでいける?」
「学校の水泳ではなかなか泳げるようにならなかった…」
夏休みをきっかけに、子どもの水泳を上達させたいと考えている保護者の方は多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、現在の泳力や苦手な原因によっては、夏休みの短期間でも25m完泳を目指すことは十分可能です。
ただし、ただ何度も25mを泳ごうとするだけでは、効率よく上達できないこともあります。
大切なのは「なぜ25mまで泳げないのか」を見つけ、その子に合った練習をすることです。
この記事では、水泳コーチの視点から、夏休みに25m完泳を目指すための考え方や練習方法、上達しやすい子の特徴について詳しく解説します。
夏休みだけで25m泳げるようになる?
夏休みだけで25m泳げるようになるかどうかは、お子さまの現在の泳力によって大きく変わります。
例えば、
- すでに10〜15m程度クロールで泳げる
- バタ足で前へ進める
- 顔を水につけられる
- 息継ぎが少しできる
といった状態であれば、苦手な部分を改善することで25mまで距離を伸ばせる可能性があります。
一方、
- 水に強い恐怖心がある
- 顔を水につけられない
- まだ一人で浮くことが難しい
という場合は、まず水慣れから始める必要があります。
そのため、「夏休みなら必ず25m泳げる」と断言することはできません。
重要なのは、現在地を正しく把握して、25mまでに何が足りないのかを確認することです。
なぜ夏休みは水泳が上達しやすい?
1.練習する間隔を短くできる
週1回のスイミングスクールの場合、次のレッスンまで約1週間空きます。
一方、夏休みであれば数日〜1週間程度の間隔で練習することも可能です。
前回覚えた感覚が残っているうちに次の練習ができるため、泳ぎ方を定着させやすくなります。
2.水泳に集中できる時間を作りやすい
学校がある時期は、
「宿題がある」
「習い事がある」
「翌日の学校がある」
など、練習時間を確保することが難しい家庭もあります。
夏休みは比較的予定を調整しやすいため、短期間で集中的に練習しやすい時期です。
3.目標を設定しやすい
「夏休み中に25m!」
という明確なゴールを設定できることもメリットです。
子どもにとっても、
「あと5m!」
「今日は20mまでいけた!」
と成長を実感しやすく、モチベーションにつながります。
25mまであと少しなのに泳げない原因
10mや15mまでは泳げるのに、25mになると途中で止まってしまう。
このような場合、単純な体力不足とは限りません。
むしろ、泳ぎ方に原因があるケースが多くあります。
原因1.息継ぎがうまくできていない
25m泳げない子に多いのが、息継ぎの問題です。
例えば、
- 水中で息を止めている
- 顔を大きく上げている
- 息継ぎのたびに腕が止まる
- 十分に空気を吸えていない
といった状態です。
最初の5〜10mは泳げても、呼吸がうまくできなければ途中で苦しくなります。
25m完泳を目指すなら、まず呼吸のリズムを身につけることが重要です。
原因2.キックを頑張りすぎている
「もっとバタ足して!」
と言われて、一生懸命キックしている子も多いのではないでしょうか。
しかし、25mを泳ぐ場合は、キックを強くしすぎることで逆に疲れてしまうことがあります。
特に膝を大きく曲げて激しくキックすると、体力を消耗しやすくなります。
25m完泳では、速く泳ぐことよりも最後まで疲れにくい泳ぎを作ることが重要です。
原因3.息継ぎのときに足が沈んでいる
息継ぎをするたびに顔を大きく上げると、その反動で足が沈みます。
足が沈むと水の抵抗が増えるため、一気に泳ぎにくくなります。
息継ぎでは前を見るのではなく、体の回転を使いながら横を向くことがポイントです。
原因4.最初から全力で泳いでいる
25mを泳ごうとして、スタート直後から全力で手足を動かす子もいます。
これでは前半で体力を使い切ってしまいます。
25m完泳が目標なら、「速く泳ぐ」よりも「楽に泳ぐ」ことを優先しましょう。
原因5.苦手な部分に合った練習ができていない
同じ「15mまでしか泳げない」という子でも、原因は違います。
息継ぎが苦手な子もいれば、姿勢が崩れて疲れている子もいます。
そのため、
「とにかく25mを何本も泳ぐ」
という練習だけでは、なかなか距離が伸びない場合があります。
夏休みに25m泳ぐための5ステップ
25m完泳を目指す場合は、いきなり25mを何度も泳ぐのではなく、段階を分けて練習しましょう。
STEP1|水中で呼吸できるようにする
まずは「ブクブク・パッ」の練習です。
顔を水につけた状態で息を吐き、顔を出したら短く息を吸います。
クロールで25m泳ぐためには、水中で息を吐く習慣を身につけることが重要です。
STEP2|きれいな姿勢で浮けるようにする
次に、水の抵抗を減らす姿勢を覚えます。
両腕を耳の横まで伸ばし、頭から足までできるだけ一直線になる「ストリームライン」を練習しましょう。
体が水平に近づくほど、少ない力でも前へ進みやすくなります。
STEP3|楽なキックを覚える
25m完泳では、全力のバタ足は必要ありません。
膝を大きく曲げるのではなく、股関節から小さくリズムよくキックします。
「頑張って蹴る」ではなく、「姿勢を保つためにキックする」くらいの感覚から練習してみましょう。
STEP4|息継ぎを身につける
25mへの大きな壁になるのが息継ぎです。
最初はビート板や壁を使い、
「水中で吐く → 横を向く → 吸う」
という動作を繰り返します。
慣れてきたら片手クロールなどを使って、腕の動きと呼吸を組み合わせていきます。
STEP5|距離を少しずつ伸ばす
いきなり25mを目指す必要はありません。
例えば、
5m → 10m → 15m → 20m → 25m
と少しずつ距離を伸ばしていきます。
「今日は15m泳げた」
「次は20mを目指そう」
と、小さな目標をクリアしていくことで、子どもの自信にもつながります。
25m完泳を目指すときにやってはいけないこと
毎回25mに挑戦する
25m泳げないからといって、毎回25mに挑戦する必要はありません。
泳げない原因を改善しないまま距離だけ伸ばそうとすると、疲れる泳ぎ方が定着してしまう可能性があります。
一度にたくさん直そうとする
「もっとキックして!」
「手を伸ばして!」
「顔を横にして!」
「息を吐いて!」
一度に複数のことを言われても、子どもはすべてを意識できません。
1回の練習で意識するポイントを1〜2個に絞ることをおすすめします。
周りの子と比べる
「同じ学年の○○ちゃんは泳げるよ」
という比較は、子どもにプレッシャーを与えてしまうことがあります。
比較するのであれば、
「前回は10mだったけど今日は15m!」
と、その子自身の成長を見てあげましょう。
自宅でもできる25m完泳のための練習
プールへ毎日行かなくても、自宅でできる練習があります。
呼吸練習
お風呂などで、水中に息を吐く「ブクブク」の練習を行います。
息継ぎの動作練習
鏡の前で、顔を上に持ち上げず横へ向ける練習をします。
ストリームライン
立った状態で両腕を伸ばし、腕で耳を挟むような姿勢を作ります。
こうした動きを普段から練習しておくことで、プールでは実際に泳ぐ練習へ時間を使いやすくなります。
夏休みの短期教室だけでも25m泳げる?
夏休みのスイミング短期教室は、短い間隔で練習できるため、上達のきっかけとして非常に良い方法です。
ただし、グループレッスンでは複数の子どもを同時に指導するため、一人ひとりの課題に使える時間には限りがあります。
すでに基本ができている子や、苦手なポイントが明確な子であれば短期教室だけでも大きく伸びることがあります。
一方、
「何が原因で25m泳げないのか分からない」
「短期教室に参加したけれど、あと少し届かなかった」
という場合は、個人レッスンで苦手な部分を集中的に練習する方法もあります。
本気で夏休みに25m完泳を目指したい方へ
「今年の夏こそ、25mを泳げるようになってほしい」
そんなお子さまに向けて、日本水泳パーソナル専門店では、夏休み限定の**「25m完泳チャレンジ」**を実施しています。
一人ひとりの泳ぎを確認して、
「息継ぎが原因なのか」
「姿勢なのか」
「キックなのか」
25mまで届かない原因を見極め、その子に必要な練習を行います。
ただ練習量を増やすのではなく、「その子が今できないこと」に合わせて練習することを大切にしています。
夏休み中にクロール・平泳ぎで25m完泳を目指したい方は、詳細をご覧ください。
▼ 夏休み限定「25m完泳チャレンジ」
夏休みの25m完泳についてよくある質問
Q.10mしか泳げなくても夏休みに25mを目指せますか?
目指すことは可能です。
特に、すでにクロールの基本動作ができていて、息継ぎやフォームなど特定の部分が原因になっている場合は、そこを改善することで距離が伸びる可能性があります。
ただし、必要な練習期間には個人差があります。
Q.全く泳げない状態からでも夏休み中に25m泳げますか?
水への慣れや現在の泳力によって大きく異なります。
顔を水につけることが難しい場合は、まず水慣れや浮く練習から始める必要があります。最初から25mだけを目標にせず、その子に合った段階を踏むことが大切です。
Q.週1回の練習でも25m泳げるようになりますか?
週1回でも上達は可能ですが、短期間で25mを目指す場合は練習間隔を短くしたり、自宅で呼吸や姿勢の復習をしたりすることで、より練習内容を定着させやすくなります。
Q.クロール25mで一番重要なのは何ですか?
一つだけではありませんが、途中で苦しくなって止まってしまう子の場合は、まず呼吸を確認することが重要です。
水中で息を吐けているか、息継ぎで顔を上げすぎていないか、腕が止まっていないかを確認してみましょう。
Q.25m泳げないのは体力不足ですか?
必ずしも体力不足とは限りません。
フォームが崩れていたり、キックを頑張りすぎていたりすると、必要以上に体力を消耗します。
「体力をつける」より先に、「疲れにくい泳ぎ方になっているか」を確認することが大切です。
まとめ|夏休みは25m完泳に挑戦する絶好のタイミング
夏休みの短期間でも、現在の泳力や苦手な原因によっては25m完泳を目指すことは十分可能です。
特に、
- 10〜15m程度は泳げる
- 息継ぎで止まってしまう
- 後半になると疲れてしまう
- 25mまであと少し届かない
という子は、泳げない原因を見つけることから始めてみましょう。
25mを何度も泳ぐことよりも、
「なぜ25mまで届かないのかを見つけ、その原因を一つずつ改善する」
ことが重要です。
夏休みを「たくさん泳いだ夏」だけで終わらせず、
「初めて25m泳げた夏」
にできるよう、お子さまに合った練習方法でチャレンジしてみてください。
