クロールが疲れる理由は?すぐ疲れる原因と疲れない泳ぎ方のコツを水泳コーチが解説

クロールが疲れる理由は?すぐ疲れる原因と疲れない泳ぎ方のコツを水泳コーチが解説

「クロールで10m、15m泳ぐとすぐに疲れてしまう」

「25mまであと少しなのに、途中で苦しくなって立ってしまう」

「バタ足も腕も一生懸命動かしているのに、なかなか前へ進まない」

このような悩みを持つお子さまは少なくありません。

クロールですぐ疲れると、

「体力がないから25m泳げないのでは?」

と思われることがあります。

もちろん体力も関係します。

しかし、子どものクロールを見ていると、単純な体力不足ではなく、

呼吸・姿勢・キック・力の入れ方などが原因で、必要以上に体力を使っているケース

も多くあります。

つまり、25m泳ぐために必要なのは、体力をつけることだけではありません。

「疲れにくい泳ぎ方」を身につけることも重要です。

この記事では、水泳コーチの視点から、クロールですぐ疲れる原因と、楽に長く泳ぐためのコツ・練習方法を詳しく解説します。


クロールですぐ疲れるのは体力不足?

クロールで疲れると、まず考えやすいのが「体力不足」です。

しかし、

10m

15m

苦しくなる

フォームが崩れる

止まる

という場合、体力以外に原因がある可能性があります。

例えば、息継ぎがうまくできず呼吸が苦しくなっている子に、体力トレーニングだけをさせても根本的な解決にはなりません。

足が沈んで水の抵抗が大きくなっている場合も同じです。

クロールで疲れる場合は、

「体力が足りない」ではなく「なぜ体力を消耗しているのか?」

という視点で泳ぎを見ることが大切です。


クロールが疲れる7つの原因

目次

原因① 水中で息を止めている

クロールですぐ疲れる子に多い原因の一つが、呼吸です。

特に多いのが、

顔を水につけている間、ずっと息を止めている

というケースです。

水中で息を止め、

息継ぎで顔を上げる

息を吐く

急いで息を吸う

となると、十分に呼吸する時間がありません。

その結果、数回の息継ぎで苦しくなってしまいます。

改善するポイント

基本的には、水中に顔がある間に少しずつ息を吐きます。

そして息継ぎでは、主に「吸う」ことに時間を使います。

まずは泳ぐ前に、

ブクブク(水中で吐く)→ パッ(吸う)

という呼吸練習から始めてみましょう。


原因② 息継ぎで顔を上げすぎている

「息は吸えているけれど、息継ぎをすると疲れる」

という場合は、顔を上方向へ持ち上げている可能性があります。

顔を持ち上げると、

頭が上がる

腰や足が沈む

水の抵抗が増える

前へ進みにくくなる

という状態になります。

すると、姿勢を戻すために余計な体力を使います。

改善するポイント

クロールの息継ぎは、

顔を「上げる」のではなく「横へ向ける」

ことがポイントです。

体の回転を使い、口が水面から出る程度で呼吸しましょう。


原因③ バタ足を頑張りすぎている

「クロールでは強くバタ足をしないと沈む」

と思っている子もいます。

その結果、最初から全力でキックしてしまうことがあります。

しかし、脚には大きな筋肉が多く、激しく動かし続けると体力を消耗しやすくなります。

25m完泳が目標なら、必ずしも最初から最後まで全力でバタ足をする必要はありません。

改善するポイント

大きく激しいキックではなく、

小さくリズムよくキックする

ことを意識しましょう。

キックは前へ進むだけでなく、姿勢やリズムを保つ役割もあります。


原因④ 足が沈んでいる

クロールでは、頭から足までが水面に近い位置にあるほど水の抵抗を減らせます。

反対に足が沈んで体が斜めになると、水を受ける面積が大きくなります。

すると、

同じ25mでも、より多くの力が必要になります。

足が沈む原因には、

  • 顔を前へ上げている
  • 息継ぎで頭を持ち上げている
  • 体に力が入りすぎている
  • キックが大きすぎる
  • 姿勢が崩れている

などがあります。

「もっとキックして足を浮かせよう」とする前に、まず姿勢を確認しましょう。


原因⑤ 腕に力が入りすぎている

クロールで前へ進もうとして、

「もっと強く水をかこう!」

と腕に力を入れすぎる子もいます。

しかし、毎回全力で水をかいていると、肩や腕がすぐに疲れてしまいます。

さらに肩に力が入ると、腕を前へ戻すリカバリー動作も硬くなり、泳ぎ全体のリズムが崩れます。

改善するポイント

水をしっかり捉えることは大切ですが、全身を力ませる必要はありません。

腕を前へ戻すときは肩周りの力を抜き、リラックスした状態を意識しましょう。


原因⑥ 最初から速く泳ぎすぎている

25m泳ごうとすると、

「止まる前に早く向こう側へ行こう」

と考えて、最初から全力で泳いでしまう子がいます。

しかし、

最初の5mを全力

10mで疲れる

呼吸が乱れる

15mでフォームが崩れる

止まる

となってしまえば、25m完泳は難しくなります。

25mを泳ぐことが目標なら、速さは必要ありません。

改善するポイント

スタートから、

「少し遅いかな?」と感じるくらいのペース

で泳いでみましょう。

まずは速さよりも、最後まで同じリズムで泳ぐことを目標にします。


原因⑦ 手足を動かし続けている

クロールでは、

「手も足も止めたら沈む」

と思っている子がいます。

そのため、手足を必要以上に速く動かし続けてしまいます。

しかし、水泳では水に浮く力を利用できます。

常に全力で動き続ける必要はありません。

姿勢を整え、水の抵抗を減らせれば、少ない動きでも前へ進みやすくなります。


クロールで疲れないために重要な5つのポイント

1.水中で息を吐く

まず確認してほしいポイントです。

呼吸が苦しくなる子は、

「息を吸えているか」

だけではなく、

「水中で息を吐けているか」

を確認しましょう。

吐けなければ、新しい空気を十分に吸うこともできません。


2.頭を上げない

通常の泳ぎでも息継ぎでも、頭を必要以上に持ち上げないことが大切です。

頭の位置が安定すると、腰や足も浮きやすくなり、水の抵抗を減らせます。


3.バタ足を小さくする

25m完泳が目標なら、激しいバタ足を続ける必要はありません。

股関節から脚を動かし、小さなキックをリズムよく続けましょう。


4.全身の力を抜く

「泳がなきゃ」と思うほど、肩・首・腕・脚に力が入ってしまうことがあります。

しかし、水泳では力を抜くことも技術の一つです。

特に肩や首はリラックスすることを意識しましょう。


5.一定のペースで泳ぐ

25mの最初と最後で泳ぎ方が大きく変わらないペースを探しましょう。

速く泳ぐ練習ではなく、

「楽に最後まで泳ぐ練習」

をすることがポイントです。


クロールで疲れる子におすすめの練習方法

練習① ブクブク・パッ

まずは呼吸だけを練習します。

顔を水につけて息を吐き、顔を上げたら吸います。

「吐く」と「吸う」を分けて覚えましょう。


練習② けのび

壁を蹴って、両腕を前へ伸ばします。

できるだけ何もせず、真っ直ぐ進みます。

この練習の目的は、

「動かなくても水の中では前へ進める」

という感覚を身につけることです。


練習③ ゆっくりバタ足

ビート板などを使い、全力ではなく小さなキックで進みます。

速さではなく、

「疲れずに続けられるキック」

を探してみましょう。


練習④ 5m・10mを楽に泳ぐ

いきなり25mを何度も泳ぐ必要はありません。

まずは、

5mを余裕を持って泳ぐ

10mを余裕を持って泳ぐ

15m

20m

25m

というように距離を伸ばします。

ポイントは、

「ギリギリ泳げる距離」ではなく「楽に泳げる距離」を伸ばしていくこと

です。


練習⑤ 息継ぎの回数を決めて泳ぐ

例えば10mの中で、

「3回息継ぎをしてみよう」

など、呼吸を意識した練習を行います。

息継ぎを我慢して長く泳ぐのではなく、一定のリズムで呼吸することを覚えましょう。


クロールで腕だけ疲れる場合は?

腕や肩だけが先に疲れる場合は、

  • 水を強くかきすぎている
  • 肩に力が入っている
  • 腕だけで前へ進もうとしている
  • 手を必要以上に速く回している

可能性があります。

腕を前へ戻すときまで力を入れ続ける必要はありません。

特にリカバリーでは肩の力を抜き、楽に腕を前へ戻すことを意識しましょう。


クロールで足だけ疲れる場合は?

脚が先に疲れる場合は、キックを頑張りすぎている可能性があります。

特に、

「沈まないように」

と大きなバタ足をしている子は注意が必要です。

足が沈む原因が姿勢にある場合、強くキックしても根本的な改善にはなりません。

まずは頭の位置や体の姿勢を確認しましょう。


クロールで息が苦しくなる場合は?

クロールで「疲れる」と感じていても、実際には筋肉ではなく呼吸が苦しい場合があります。

この場合、

  • 水中で息を止めていないか
  • 息継ぎを我慢しすぎていないか
  • 一度に大量の空気を吸おうとしていないか
  • 顔を上げすぎていないか

を確認します。

特に初心者の場合は、息継ぎを我慢して一気に泳ごうとするより、早い段階から一定のリズムで呼吸した方が楽に泳げることがあります。


25m泳ぐには体力をつけた方がいい?

もちろん、一定の体力は必要です。

ただし、10〜20m程度まで泳げる子の場合、

フォームを改善するだけで25mまで距離が伸びるケースもあります。

例えば、

足が沈む

抵抗が大きい

キックを頑張る

疲れる

という子が、姿勢を改善できれば、同じ体力でもより長く泳げる可能性があります。

そのため、

「25m泳げない=体力不足」

とすぐに判断しないことが大切です。


子どもに教えるときは「もっと頑張って」だけにしない

子どもが途中で止まってしまうと、

「あと少し!頑張って!」

と言いたくなるかもしれません。

もちろん応援することは大切です。

ただ、毎回同じ距離で止まるのであれば、

頑張り方ではなく泳ぎ方を変える必要があるかもしれません。

例えば、

「今日はゆっくり泳いでみよう」

「バタ足を半分くらいの強さにしてみよう」

「水の中でブクブクしてみよう」

など、具体的な課題を一つ設定してみましょう。


何度泳いでも同じ距離で疲れる場合は?

例えば、

「毎回15mくらいで疲れて止まる」

という場合、15mを何度も泳ぐだけでは改善しないことがあります。

大切なのは、

なぜ15mで疲れるのかを確認すること

です。

息継ぎなのか。

キックなのか。

姿勢なのか。

ペースなのか。

原因が分かれば、練習内容も変わります。

特に何か月も同じところでつまずいている場合は、一度コーチなどに泳ぎ全体を確認してもらう方法もあります。


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一人ひとりの泳ぎを確認し、

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そして、

「もっと頑張って泳ぐ」のではなく「どうすれば少ない力で25m泳げるのか」

という視点から必要な練習を行います。

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クロールが疲れることについてよくある質問

Q.クロールですぐ疲れるのはなぜですか?

体力だけでなく、呼吸、姿勢、キック、泳ぐペースなどが関係している可能性があります。

特に初心者の場合は、水中で息を止めていたり、全力でバタ足をしていたりすることで必要以上に疲れていることがあります。


Q.クロール25mで疲れないコツは?

最初から全力で泳がないこと、水中で息を吐くこと、キックを頑張りすぎないこと、体を水平に近づけることなどがポイントです。

まずは「速く泳ぐ」より「一定のリズムで泳ぐ」ことを目指しましょう。


Q.クロールで足がすぐ疲れるのはなぜですか?

バタ足を強く打ちすぎている可能性があります。

また、足が沈むのをキックだけで補おうとしているケースもあります。

頭の位置や姿勢も一緒に確認しましょう。


Q.クロールで腕が疲れるのは筋力不足ですか?

必ずしも筋力不足ではありません。

水を強くかきすぎたり、肩に力が入りすぎたりしている可能性があります。

特に腕を前へ戻すときは、余計な力を抜くことを意識してみましょう。


Q.クロールで息継ぎをすると疲れるのはなぜですか?

顔を上げすぎて姿勢が崩れていたり、水中で息を十分に吐けていなかったりする可能性があります。

息継ぎは顔を上へ持ち上げるのではなく、体の回転を使って横へ向けることがポイントです。


Q.クロールで長く泳ぐには何を練習すればいいですか?

まずは呼吸と姿勢を確認しましょう。

そのうえで、強すぎないキックや一定の泳ぐペースを身につけ、5m・10m・15mと「楽に泳げる距離」を伸ばしていくことがおすすめです。


まとめ|クロールで疲れるときは「体力」より先に泳ぎ方を確認しよう

クロールが疲れる主な原因には、

  • 水中で息を止めている
  • 息継ぎで顔を上げすぎている
  • バタ足を頑張りすぎている
  • 足が沈んでいる
  • 腕に力が入りすぎている
  • 最初から速く泳ぎすぎている
  • 手足を必要以上に動かしている

などがあります。

もちろん体力も水泳には必要です。

しかし、特に10m・15m・20m程度まで泳げている子の場合は、

「体力がないから泳げない」のではなく「体力を使いすぎる泳ぎ方になっている」

可能性があります。

クロール25mを目指すのであれば、

速く泳ぐことより、

楽に浮く

楽に呼吸する

少ない力で進む

一定のペースで泳ぐ

ことを意識してみましょう。

「もっと頑張る」のではなく、「もっと楽に泳ぐ」ことが25m完泳への近道になることもあります。

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