水泳の個人レッスンは意味ある?効果・メリットと向いている子どもを水泳コーチが解説
「水泳の個人レッスンって本当に意味があるの?」
「スイミングスクールより料金が高いけれど、その分効果はある?」
「数回受けるだけでも泳げるようになる?」
子どもの水泳について調べていると、「水泳の個人レッスン」「水泳パーソナルレッスン」という選択肢を目にすることがあります。
しかし、一般的なスイミングスクールと比べると料金が高いこともあり、
「本当に個人レッスンを受ける意味があるの?」
と疑問に感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、水泳の個人レッスンは目的やお子さまの状況によっては非常に意味のある選択肢です。
特に、
- 何度練習しても同じところでつまずいている
- クロールや平泳ぎで25mまであと少し
- 息継ぎだけができない
- スイミングスクールでなかなか進級できない
- 学校の水泳までに短期間で上達したい
といった場合は、個人レッスンの特徴を活かしやすくなります。
一方で、すべての子どもに個人レッスンが必要なわけではありません。
この記事では、水泳コーチの視点から、水泳の個人レッスンを受ける意味やメリット・デメリット、向いている子どもの特徴について詳しく解説します。
水泳の個人レッスンとは?
水泳の個人レッスンとは、コーチがお子さま一人、またはごく少人数を対象に指導するレッスンです。
一般的なスイミングスクールでは、複数の子どもが同じクラスでカリキュラムに沿って練習します。
一方、個人レッスンでは、
「その子が今できないこと」
を中心に練習内容を組み立てられることが大きな特徴です。
例えば、同じ「クロールで25m泳げない」という子でも、
A君:息継ぎで止まってしまう
B君:足が沈んで疲れてしまう
C君:最初から全力で泳いで後半に疲れる
D君:腕の動きがうまくできない
というように、原因は一人ひとり違います。
個人レッスンでは、この違いを確認したうえで必要な練習を行います。
結論|水泳の個人レッスンは意味がある?
個人レッスンの大きな価値は、
「練習時間を増やすこと」より「何を練習すればいいのかを明確にできること」
にあります。
泳げない子が上達しない理由は、単純な練習不足とは限りません。
例えば、息継ぎが原因なのに何度も25mを泳いでも、同じところで苦しくなってしまいます。
平泳ぎのキックが原因なのに、手の練習ばかりしていても前へ進みにくいでしょう。
個人レッスンでは、実際の泳ぎを見ながら、
原因を見つける
↓
必要な練習をする
↓
もう一度泳ぐ
↓
修正する
という流れを繰り返せます。
そのため、課題が明確なお子さまほど、個人レッスンを受ける意味を感じやすいといえます。
水泳の個人レッスンの6つのメリット
1.泳げない原因を細かく確認できる
個人レッスンの大きなメリットです。
例えばクロールで15mしか泳げない場合、
「体力がないから」
と思われることがあります。
しかし実際には、
- 水中で息を吐けていない
- 息継ぎで顔を上げすぎている
- 足が沈んでいる
- キックを頑張りすぎている
- 腕が止まっている
など、フォームに原因があることもあります。
原因が違えば、必要な練習も違います。
個人レッスンでは、一人の泳ぎを細かく確認できるため、課題を見つけやすいことが特徴です。
2.その子に必要な練習へ時間を使える
一般的なスイミングスクールでは、カリキュラムに沿ってクラス全体で練習を進めます。
個人レッスンの場合は、
「今日は息継ぎを重点的に」
「平泳ぎのキックを中心に」
というように、その日の課題に合わせて内容を変更できます。
すでにできていることを何度も練習するのではなく、苦手な部分へ時間を集中させられることがメリットです。
3.コーチからフィードバックを受ける回数が多い
グループレッスンでは、コーチが複数の子どもを確認する必要があります。
一方、マンツーマンであれば、
泳ぐ
↓
アドバイス
↓
もう一度泳ぐ
↓
修正
というサイクルを繰り返しやすくなります。
「今の泳ぎの何が良かったのか」
「次は何を変えるのか」
が分かりやすいため、子ども自身も練習の目的を理解しやすくなります。
4.待ち時間が少ない
スイミングスクールでは、安全管理やクラス人数によって順番待ちが発生することがあります。
個人レッスンでは待ち時間が少ないため、レッスン時間を効率よく使いやすくなります。
特に短期間で上達を目指したい場合には、大きなメリットになります。
5.子どもの理解度に合わせられる
同じ説明でも、理解しやすい言葉は子どもによって違います。
例えば、
「ローリングして」
という説明では分からなくても、
「おへそを少し横に向けてみよう」
なら理解できる子もいます。
個人レッスンでは、子どもの反応を見ながら説明方法を変えられます。
6.目標から逆算して練習できる
個人レッスンでは、
「夏休み中にクロール25m」
「学校の水泳授業までに息継ぎを覚える」
「次の進級テストで平泳ぎに合格する」
など、具体的な目標を設定しやすいことも特徴です。
目標と現在の泳力を比較し、
「あと何ができればいいのか」
を考えながら練習できます。
水泳の個人レッスンにもデメリットはある
個人レッスンにはメリットだけでなく、デメリットもあります。
利用を検討する際には、両方を理解しておきましょう。
デメリット① 料金が高くなりやすい
マンツーマンでコーチから指導を受けるため、一般的なグループレッスンと比べると1回あたりの料金は高くなる傾向があります。
そのため、
「長期間、毎週通わせたい」
という場合は、スイミングスクールの方が家庭の負担を抑えやすいケースもあります。
デメリット② 友達と一緒に練習する楽しさは少ない
スイミングスクールでは、同年代の子どもと一緒に練習できます。
「友達と一緒だから頑張れる」
という子にとっては、グループレッスンの方が合っていることもあります。
デメリット③ コーチとの相性が重要
マンツーマンだからこそ、コーチとの相性は重要です。
説明の仕方やコミュニケーション方法が本人に合わない場合、個人レッスンのメリットを十分に活かせない可能性があります。
個人レッスンが特に向いている子ども
次のような場合は、水泳の個人レッスンを検討する価値があります。
25mまであと少しの子
例えば10〜20m程度まで泳げている場合、特定の動作が原因で25mまで届いていない可能性があります。
原因が明確になれば、その部分を集中的に練習できます。
息継ぎだけできない子
クロールの腕やキックはできているのに、息継ぎをすると止まってしまう。
このような場合も個人レッスンと相性が良いケースです。
呼吸動作だけを分けて練習することができます。
スイミングスクールで長期間進級できない子
同じ級で何か月も止まっている場合、
「あと何ができれば合格なのか」
を確認することが重要です。
普段のスクールを辞めず、苦手な部分だけ個人レッスンで練習する方法もあります。
集団では質問しにくい子
分からないことがあっても、
「みんながいると質問できない」
という子もいます。
マンツーマンなら、その場で分からないことを確認しやすくなります。
短期間で明確な目標がある子
例えば、
- 夏休み中に25m泳ぎたい
- 学校の水泳までにクロールを覚えたい
- 進級テストまでに平泳ぎを改善したい
など、期限のある目標がある場合です。
限られた期間の中で、必要な課題に絞って練習できます。
逆に個人レッスンが必要ないケースは?
すべての子どもに個人レッスンが必要なわけではありません。
例えば、
- スクールで順調に進級している
- 水泳を楽しむことが一番の目的
- 友達と一緒に泳ぐことがモチベーション
- 長期的に四泳法を習得したい
- 特に期限のある目標がない
という場合は、スイミングスクールだけでも十分なケースがあります。
個人レッスンは、
「スイミングスクールより優れているもの」
ではなく、
「目的によって使い分けるもの」
と考えるのがおすすめです。
スイミングスクールと個人レッスンの違い
簡単に比較すると、次のようになります。
| 比較項目 | 個人レッスン | スイミングスクール |
|---|---|---|
| 指導人数 | 1対1中心 | グループ中心 |
| 練習内容 | 個人に合わせやすい | カリキュラム中心 |
| 苦手への対応 | 集中的に練習しやすい | クラス全体で進行 |
| 待ち時間 | 少ない傾向 | 人数によって発生 |
| 料金 | 高くなりやすい | 比較的抑えやすい |
| 友達との練習 | 少ない | しやすい |
| 短期目標 | 相性が良い | スクールによる |
| 長期継続 | 費用面の検討が必要 | 相性が良い |
どちらが良いかではなく、何を目的に水泳を習うのかで判断しましょう。
スイミングスクールと個人レッスンは併用できる?
もちろん可能です。
むしろ、
「普段はスクール+苦手なところだけ個人レッスン」
という使い方は非常に相性が良い方法です。
例えば、
普段のスクールでクロールを練習
↓
息継ぎで進級できない
↓
個人レッスンで息継ぎを集中的に練習
↓
スクールへ戻って継続
という使い方です。
個人レッスンを利用するからといって、必ずスイミングスクールを辞める必要はありません。
水泳の個人レッスンは何回受ければ効果が出る?
これは非常に多い質問ですが、「○回受ければ必ず泳げる」と決めることはできません。
現在の泳力や課題によって必要な回数が違うからです。
例えば、
「クロール15mまで泳げて、息継ぎだけが課題」
という子と、
「まだ顔を水につけることが怖い」
という子では、スタート地点が大きく異なります。
重要なのは回数だけではなく、
1回目で課題を把握し、その後の練習で改善できているか
を見ることです。
個人レッスンを選ぶときの5つのチェックポイント
個人レッスンならどこでも同じというわけではありません。
申し込む前に、次のポイントを確認してみましょう。
① 子どもの指導経験があるか
競技実績だけでなく、子どもへの指導経験も重要です。
② 最初に泳力を確認してくれるか
いきなり決められた練習をするのではなく、現在の泳ぎを確認してくれるかを見ましょう。
③ 目標を聞いてくれるか
「25mを泳ぎたい」「息継ぎを直したい」など、目的に合わせた指導になっているかも重要です。
④ 子どもが理解できる説明か
専門用語ばかりではなく、お子さま自身が理解できる言葉で伝えているかを確認しましょう。
⑤ 保護者にも課題が分かるか
「今日は何を練習したのか」「次に何を改善するのか」が分かると、その後の練習にもつなげやすくなります。
水泳の個人レッスンは「短期間で上達したい子」と相性が良い
個人レッスンの特徴が活きやすいのが、明確な期限や目標がある場合です。
例えば、
「夏休み中に25m泳ぎたい」
という目標があるとします。
この場合、
現在10m
↓
なぜ10mで止まる?
↓
息継ぎが原因
↓
呼吸練習
↓
片手クロール
↓
通常のクロール
↓
距離を伸ばす
というように、目標から逆算して練習できます。
ただ何度も25mに挑戦するのではなく、
「25mを泳ぐために、今何が必要なのか」
を考えられることが個人指導の強みです。
夏休みに水泳の個人レッスンを検討している方へ
「夏休み中に25m泳げるようになってほしい」
「スイミングスクールに通っているけれど、あと少し届かない」
「クロールの息継ぎや平泳ぎのキックだけを集中的に練習したい」
そんなお子さまに向けて、日本水泳パーソナル専門店では夏休み限定の**「25m完泳チャレンジ」**を実施しています。
お子さまの泳ぎを確認し、
- 息継ぎ
- 姿勢
- キック
- 腕の動き
- 手足のタイミング
- 泳ぐペース
などから、25mまで届かない原因を分析。
一人ひとりの課題に合わせて、必要な練習を行います。
クロール・平泳ぎの25m完泳を目指したい方は、詳しい内容をご覧ください。
▼ 夏休み限定「25m完泳チャレンジ」
水泳の個人レッスンについてよくある質問
Q.水泳の個人レッスンは1回だけでも意味がありますか?
1回でも、現在の泳ぎを確認して課題を明確にするという意味はあります。
ただし、1回で必ず泳げるようになるわけではありません。
課題の内容によっては、複数回練習して動きを定着させる必要があります。
Q.スイミングスクールに通っていても個人レッスンを受けられますか?
はい。
スクールを続けながら、息継ぎや平泳ぎのキックなど、苦手な部分だけ個人レッスンで補う方法もあります。
Q.水泳初心者でも個人レッスンを受ける意味はありますか?
あります。
ただし、水慣れから始めたい場合は、本人の性格や目的によってグループレッスンが向いている場合もあります。
「短期間で特定の課題を改善したい」のか、「長期的に楽しく水泳を習いたい」のかで判断しましょう。
Q.個人レッスンなら短期間で必ず25m泳げますか?
必ずとは言えません。
現在の泳力、水への恐怖心、課題、練習頻度などによって上達スピードには個人差があります。
個人レッスンのメリットは「必ず短期間で泳げること」ではなく、一人ひとりの原因に合わせて練習できることです。
Q.個人レッスンと短期教室ならどちらがおすすめですか?
目的によります。
友達と一緒に集中的に練習したい場合は短期教室、特定の苦手を集中的に改善したい場合は個人レッスンが向いています。
現在の泳力と目標から選びましょう。
まとめ|水泳の個人レッスンは「目的が明確な子」ほど意味がある
水泳の個人レッスンには、
- 泳げない原因を確認できる
- 苦手な部分へ時間を使える
- フィードバックを受けやすい
- 待ち時間が少ない
- 子どもに合わせて説明できる
- 目標から逆算して練習できる
というメリットがあります。
一方で、料金が高くなりやすいことや、友達と一緒に練習する機会が少ないことなど、デメリットもあります。
そのため、
「個人レッスンか、スイミングスクールか」
という二択で考える必要はありません。
普段はスイミングスクールで練習し、苦手なところだけ個人レッスンを利用する方法もあります。
特に、
「何度練習しても同じところでつまずいている」
という場合は、練習量を増やす前に「なぜできないのか」を確認してみることをおすすめします。
水泳の個人レッスンの価値は、マンツーマンであることだけではありません。
その子の現在地を確認し、目標までに必要な練習を明確にできること。
ここに大きな意味があります。
